レッスンの罠



レッスンというのは改宗の為にする勉強会のことです。教えて頂く先生役は宣教師「長老」と呼ばれている若者です。多くはアメリカ人男性で、つたない日本語で一生懸命教えようとします。しかし、彼らは教科書であるレッスンプランに添って教えていくだけに過ぎません。そのレッスンプランはローマ字で書かれた日本語で、彼らは果たして自分の話している日本語を理解しているのかどうか疑問でした。

私がして頂いたレッスンの内容を紹介し、その巧妙な手口を説明しましょう。


1番始めのレッスン

まずはお互いの自己紹介から始まりました。私をレッスンしてくれた宣教師は、モルモン教の本拠地でもあるアメリカ ユタ州の出身で、兄弟のたくさんいる若者でした。モルモン教では避妊を禁止しているようですので子沢山の家族が多いです。趣味の話をしてもらい、私の趣味について質問してきました。私がその質問に答えると、宣教師の方々は大変興味を示してくださいましたがこれも教会からの指示による行動らしいです。宣教師は一見優しく、人間も出来ているようですがそう見えるのは教会からの指示に従っているだけで、自発的なものではないように感じました。外国人といえど同じ人間ですので、日本の若者を考えて頂ければ想像しやすいかもしれませんね。

宣教師はあなたの言うこと全てにおいて、肯定的な反応を示すでしょう。話していてとても気持ち良いことでしょう。モルモンの教義に反することでも、始めは否定しません。宣教師はあなたに気に入られることを目的として話をしているからです。改宗するための勉強会なのに、教義に反する話をするのも変な話ですね。しかし御安心下さい。レッスンを重ねていくうちに徐々に彼らの本性を発揮してきます。

お互いの自己紹介も終わり、宣教師がモルモン書について話し始めました。

「私はモルモン書を読むと、暖かい気持ちを感じます。モルモン書を読むことは大好きです。お祈りをしても、暖かい心の平安を感じます。」

汚いトリックの始まりです。このような内容の話を宣教師が2人で話し続けます。私の感想は「そうなのかな?」でした。そして宣教師がモルモン教会のおかげでどれほど幸せかを延々聞かされます。

そしてレッスンの最後にあるお願いをされます。

「モルモン書が真実かどうか読んでみて判断して頂けますか?またモルモン書が真実かどうかお祈りしてみてくださいますか?」

お気づきになりましたでしょうか?宣教師はレッスンの初めの段階で私にある価値観を植え付けているのです。そう「モルモン書を読むと暖かい気持ちを感じる」という価値観です。これは心理学的にも認められている誘導法ですね。例えばAとBという大学生のクラスに1人の男性が講義をします。同じ内容の講義です。しかし、Aというクラスには「素晴らしい大学を出ている講師」と教え、Bというクラスには「一般的な大学を出ている講師」と教えておきます。講義の終わった後の感想は皆様のご想像通り違ったものになります。何故同じ講義なのに違った感想になるのでしょうか?答えは簡単です。大学の学生達は講義の内容で判断していたのではなく、前評判によって判断していたからです。

モルモン教の宣教師のレッスンにも同じことが言えないでしょうか?

私は確かに暖かい気持ちを感じました。それはしかしモルモン書が真実だからではありません。宣教師に「暖かい気持ちを感じますよ。感じるはずです。」と言われていた、つまり私も前評判で判断していたに過ぎませんでした。

ガイドブックに掲載されたレストランは実力以上に美味しく判断されませんか?シャンプーを買うときにCMで見慣れたものを選んでいませんか?普段の生活では当たり前のことです。そういった効果が無ければ企業も宣伝はしないでしょう。しかし宗教の真実性の判断に利用されて良いものではないでしょう。

モルモン教会が本当に神によって回復された教会で、聖霊の導きというものがあるのならば姑息な方法を使うのはやめた方が良いのではないですか?この方法も反モルモンによって痛くも無い腹をを探られる原因ですよ。それとも真実ではなく、聖霊の導きも無いのを承知しているのでしょうか?堂々としてください。


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