新島襄の見たモルモン

新島襄が海外遊学をしていた時、ソルトレークを訪問しています。
 訪問したのは1874年10月27日、2通の英文の手紙にソルトレークとモルモン教の感想を述べています。新島襄全集第6巻から引用します。(邦訳は私)

To Alpheus Hardy[L&L]
San Francisco
                                  October 29,1874
(前略)
I went to Salt Lake City Monday evening and tried to see Brigham Young,but was unsuccessful on account of his illness. I saw his secretary,and through him I was introduced to Orson Pratt,the ablest preacher and writer among them and also one of their twelve apostles.He was very gentlemanly,and answered very patiently all my questions about Mormonism.He desired me to preach the gospel which he preaches,but I thanked him and answered him I should preach the gospel which I find in the New Testament and nothing else.He was not offended by my reply,and willingly assisted me in visitng objects of interest−the Tabernacle, City Hall,Mormon Universlty,etc.
(後略)

【私は、月曜日の晩にソルトレイクシティーに行き、ブリガム・ヤングに会おうとしましたが、彼が病気との理由で果たせませんでした。私は彼の秘書に会い、彼を通じて、私はオーソン・プラットを紹介されました。彼はモルモンの中では最も有能な伝道者、作家であり、モルモンの十二使徒の一員です。彼は非常に紳士的であり、モルモン教に関するすべての質問に対して非常に忍耐強く答えてくれました。彼は、私がモルモンの説く福音を説く事を望んでいました。しかし、私は新約聖書に見出される福音以外はなにものも説くべきではないと、感謝とともに答えました。彼は私の返答にも気分を害することなく、その後も進んで、タバナクル、シティホール、モルモン大学などの面白いところへの訪問の手助けをしてくれました。】

 

To Elizabeth T.Seelye[AC]
San Francisco
                                           Oct.29th/74
(前略)
 I paid a short visit to Salt Lake city last Tuesday,and held a pleasant interview with Orson Pratt,the ablest Theologian and preacher among the Mormons. He answered all my questions very obligingly.I know now what Mormonism is and am glad that I am not one of them.Their women look very stupid and undignified.
(後略)

【先週の火曜日、私はソルトレークシティへの短期訪問をしました。モルモン教徒の中でももっとも最も有能な神学者であり伝道者であるオーソン・プラットに気持ちの良いインタビューをしました。彼は私の質問にとても親切に答えました。(おかげで)私はモルモンの何たるかを知り、私は自分がモルモンでないことを喜ばしく思いました。モルモン教の女性たちはとても愚かしく、威厳なさげに見受けられました。】

驚く事はオーソン・プラットが新島襄を懐柔してモルモン教を伝道させようとしたことです。モルモンになるはずもない

ですから。日本最高峰のクリスチャン新島襄がモルモン教を布教してくれると本当に思っていたのならなんとも人を舐めた話です。
モルモン教の歴史では、「日本に信教の自由を認める憲法が出来たので、ようやく日本伝道を開始した」と言っていますが、これも嘘だと言う事がはっきりしました。要するにチャンスがあれば、どんな方法でも信者を増やしたかったわけです。こうした節操のなさもモルモン教らしいですね。

新島はプラットには紳士的に対応していますが、モルモン教に対して否定的な見解を持っています。「自分がモルモンでなくてよかった」と正直に述懐しています。また、「モルモン教の女性たちはとても愚かしく、威厳なさげに見受けられた」と言うのはモルモンの問題点を的確に見抜いていています。

 

モルモン教は信じるに足るかに戻ります