★モルモン(Mormon)の語源★

  ジョセフ・スミスは「Mormom」の「mon」はエジプト語で英語の「good」(良い)の意味を持っており、「Mor」は英語の「more」を短縮したもので、ふたつを合わせて「より良い」という意味であると説明しています。(「Times and Seasons」 の4巻の194頁)
 こんなおかしいな話はありません。モルモン書の原典金版の書かれた時代、古代エジプト語は存在し使用されていましたが、英語はまだ生まれていません。こうしたことだけでもジョセフ・スミスのでたらめぶりがわかるのです。
 現代のモルモンの予言者、大管長ゴードン・B・ヒンクレーもこの「Mormonの由来はMore + mon(Good)」という話をとある神殿の奉献式でしたそうです。これは在欧の脱モルモンのマイクさん(ハンドルネーム)さんが直接お聞きになっています。歴史研究が未熟な1800年代ならこうした、無学な者のはったりが通用したかもしれませんが、この現代にこんな事を言っていては教義のインチキを自ら触れて回るようなものです。
 しかし、モルモン教団はまだこのとんでもない話を信じているようです。
 もちろん、good の比較級は betterだと言う事は日本の中学生で知っている常識です。more good という言葉自体がおかしいのです。 本当にモルモンの予言者はどうかしているとしか思えないのです。

 この件に関して、念のためマイクさんは英語の歴史もお調べになられました。その内容はおおよそ以下の通りです。
 ブリテン島に英語を話す先祖の人々が住み着いたのは約紀元後5世紀で、彼ら彼女らはサクソン、アングル、ジュート人達で、大体現在のデンマーク南部から移住して来た人達でした。これらの人々の全てはゲルマン人で、移住先のブリテン島の先住民のケルト人達を現在の西部のウェールズ地方、また北部のスコットランド地方に駆使し、ブリテン島の南東部に、後に彼らの国England(アングル人の国)を建国したのです。そして古英語が使われ始めたのはようやく今から1000年以上前(8世紀頃)だったのです。現在、moreと書かれますが、これは古英語ではmaraと書かれ発音されていたようです。
 このようにもっとも古い英語でさえmoreとはかけ離れた発音でした。

 単語「Mormon」の後半部分「mon」についてはどうでしょうか?
 タナー夫妻によれば、あるモルモン研究者が「mon」やそれに類するエジプト語で「good」を意味する単語があるかどうかをWillam F Albright博士と言う方に尋ねたそうです。博士そのようなものはないと言うことを明言されたそうです。
 Egiptian Hieroglyph Room というヒエログリフ解説サイトに日本語→古代エジプト語(ヒエログリフ)辞書があります。「良い」を調べて見るとたちどころに変換された文字が出てきます。

ヒエログリフで「良い」

 上の単語をもう少し調べてみると「美しい」という意味もあるようです。この単語は左から右に読みます。ひとつひとつの文字を見ていきますと、1番前の文字は「さざなみ」の象形文字で「n」の子音にあたり「ネ」か「ヌ」と読んだようです。2番目のギターの絵のような文字は「心臓と気管」をあらわす象形文字で、文字自体に音はないようです。3番目の文字は「角のある蛇」で「f」の子音、「フ」あるいは「フェ」と読むそうです。4番目は「人の口」をあらわしていて「r」の子音で、「レ」か「ル」です。古代オエジプト語では母音を表記しなかったようで、正確な読みは私のレベルでは分からないのですが、「ネフレ」「ネフル」「ヌフレ」などと読んだと推測できるのです。
 こうしてみてくると「良い」を指す古代エジプト語には「M」の子音は含まない事は確実です。

念のため「mon」を逆にヒエログリフで書いてみましょう。母音「O」はヒエログリフにはありませんから、とばして「m」がフクロウのヒエログリフ=M(鳥のフクロウ)「n」が先に出てきたさざなみのヒエログリフ=nです。

 私の手元の資料等ではこの文字「mn」の並びやそれに類する単語は見当たりませんでした。つまり、「mon」古代エジプト語の単語の存在自体がかなり怪しげなのです。

 モルモンの教義とは全くでたらめなもので、信じるに値するものではないのです。

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