とてもおかしなヤレドの歴史

ヤレド書で出てくるヤレドの兄弟は創世記の大塔の時代にその地を離れアメリカ大陸へ導かれるています。そこで30代に渡って興亡の歴史をつづり最後は戦争によって自ら滅びてしまうのです。
いまからこのヤレドの民の歴史を年代で追ってみましょう。
手元に「聖書vs世界史」(岡崎勝世:著 講談社現代新書)という本があります。キリスト教世界で行われたいわゆる普遍史を紹介しています。聖書には系図が載せられております。それにはアダム以後、○○はいくつの時に**を生んだという数字が示されているのです。つまりそれらを計算すれば聖書で世界史の年表を作成できるのです。その普遍史と世界史との比較をしている大変興味深い本です。 この本で紹介されている70人訳聖書の年表から見てみます。 それによると
前3028年頃がノアの大洪水の時期となります。この後100年ほどの後に大塔の事件とヤレドの脱出があったとおもえます。 さて、モルモン書には珍しくエテル書には系図があります。残念ながらこのヤレドの系図には聖書のそれらと違って何歳でだれだれを生んだとの正確な記述はないのですが、この系図を50歳で子供ができ、また50歳で子供ができたという単純な計算で繋いでいきます。実際は50歳で嫡子ができるというのは無理があるでしょうが、ここはすこし余裕を見て計算します。すると彼らの歴史はわずか1500年でおしまいになります。滅亡時は約前1430年という概算が出来るのです。 ここで、普遍史に戻ります。この前1430年あたりは出エジプトの時代のところまでしか来ないのです。
ヤレドの一族の最後の生き残りのエテルと同年代の王コリアンタマーはひとり生き残ってゼラヘムラの民と合流しその9ヶ月後に死んだとモルモン書にあります。(オムナイ1:21)これが、モーサヤ王の少し前のことですので、
前130年より少し前となります。つまり彼コリアンタマーは1370年もの長い期間をたった一人で生き延びてきたのです。 これには一応エテルの預言があります。つまり「・・・そして彼はただひとり生き長らえて、この地を受け継ぎとして受ける別の民について前に述べられている預言が成就するのを見る。・・・」(エテル13:21)しかし、生き長らえると言ってもこれはあまりにも常識はずれではないでしょうか?
特にオムナイは「現在北方の地に彼らの骨が散り散りになっている」(オムナイ1:22)と言っているのです。
1000年以上も前の骨が朽ちずに残っているはずがないのです。 結局、エテル書はこうした歴史の流れを知らない人(ジョセフ・スミス)が創作したと言う事が分かってしまうのです。

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