でたらめ潜水艦

エテル書にはおかしな記述が一杯です。特にヤレドの船と航海には、情けなくなる記事で溢れています。まとめて指摘していきましょう。

また主は、「仕事に取りかかり、あなたがたが前に造った船に倣って船を造りなさい」と言われた。そこで、ヤレドの兄弟と彼の同行者たちは仕事に取りかかり、主の指示のとおりに、彼らがかつて造った方法で数隻の船を造った。その船は小さく、水の上に軽く浮き、まるで水の上に軽く浮いた鳥のようであった。またその船は、透き間がなく非常によく造られており、水の漏れないことは皿のようであった。その船底は皿のように透き間がなく、船腹も皿のように透き間がなく、船のへさきとともはとがっており、船の屋根も皿のように透き間がなく、その船の長さは一本の木の長さであった。また、船の入り口は、閉じると皿のように透き間がなかった。さて、ヤレドの兄弟は主に祈って言った。「おお、主よ、わたしはあなたから命じられた務めを果たし、あなたから指示されたとおりに船を造りました。まことに、おお、主よ、船の中には光がありません。わたしたちはどこへ向かえばよいのでしょうか。また、わたしたちは死んでしまうことでしょう。船の中にある空気だけでは呼吸ができなくなるからです。それゆえ、わたしたちは死んでしまうでしょう。」すると、主はヤレドの兄弟に言われた。「見よ、屋根と船底に一つずつ穴を作りなさい。そして、空気で苦しむようになったら、その穴の栓を抜いて空気を入れなさい。もし水が入って来るようであれば、水があふれて死ぬことのないように、見よ、その穴をふさぎなさい。」そこでヤレドの兄弟は、主から命じられたとおりにした。そして、彼は再び主に祈って言った。「おお、主よ、わたしはあなたから命じられたように行いました。そして、わたしの民のために船を準備しました。しかし、船の中には光がありません。まことに、おお、主よ、あなたはわたしたちに、暗闇の中でこの大海を渡らせようとなさるおつもりですか。」主はヤレドの兄弟に言われた。「あなたがたは、船の中に光があるようにするために、わたしに何をしてもらいたいのか。窓はばらばらに砕けるので、見よ、窓を付けることはできない。また、火を携えることもない。火の光を使って旅をすることはないからである。(エテル2:16〜23)

空気
空気という気体を紀元前の人間が知っているわけがありません。これは、大変なミスです。

船の構造
皿を上下あわせたような構造でぴったり閉鎖されていて、空気の出入りも出来なかったとのことです。このままでは窒息死してしまいます。そこで主は船の屋根と船底に空気穴を作れというのです。しかし、考えるまでもないことですが、船底に穴を開ければ、浸水し、あっと言う間に船は沈没してしまいます。窓を作ればばらばらに砕けると言う事を心配するこの神様は、船の浸水には考えが及ばないようです。
さて、この皿をあわせたような船は、潜水艦でした。海の深みに沈んでも、へっちゃらで主に祈るとすぐ浮上したと言うのです。しかし、水が入ってこないぴったり密閉した船がどうして沈むのでしょう。ありえません。潜水艦は水を含むタンクがあってそれを調節して浮き沈みするのですが、この船にはそんな設備はもちろんありません。下の穴を開ければ、浸水して当然沈みますが、船内の人間動物は溺死して全滅です。また、木造の船であれば、海に沈めば簡単に水圧で壊れてしまうはずです。

灯り
前に作ったことがある船に倣って船を数隻作ったとのことですが、ヤレドたちは以前には船内の灯りについて考慮しなかったようです。これも不思議な事です。しかし、この度は真っ暗闇の船内で生活は出来ないと言うことで、主に祈り尋ねます。ところがそれに対してなんともとぼけた答えが返ってきます。「どうして欲しい。火はつかえないしねえ」と言うのです。そこで、人間の方が知恵を搾って、石に主が手を触れてそれが光源となることで『解決』することになります。(ヤレドの6:2)船の作り方を教えておいて、最後は人任せとはへんな神様です。

船の大きさ
 この船は一隻あたり木一本分の長さとのことです。「このときに準備された船の数は八隻」(3:1)ですが、これらの船に「彼らは海の上で暮らせるように、あらゆる食物を準備し、また大小の家畜の群れと、一緒に連れて行くあらゆる獣や動物や鳥のためのえさ」を積み込んだのです。(6:4)獣や動物、鳥などは分乗したとしても、大型哺乳類はどれほども乗らなかったでしょう。それよりも問題は人間の動物の食料です。344日ともなれば全て腐ってしまうでしょう。冷蔵庫や冷凍庫が載っていたとは書いてありません。あらゆる食物というくらいですから、魚も食べたのでしょう。船の中には「いけす」があったのでしょうか?また、船内は火を使えないのですから、煮炊きは出来ません。野菜はサラダ、肉はナマ、魚は刺身を344日食べて続けていたのでしょう。

乗員と船の生活
8隻の船に乗った乗員もおかしなことになっています。「また、ヤレドの友人たちとヤレドの兄弟の友人たちの人数はおよそ二十二人」(6:16)と言う事ですから、1隻あたり2.75人と言う少なさです。二人乗りと3人乗りの船があったのでしょうか。「彼らも約束の地に来る前に息子たちと娘たちをもうけていた」ともありますので、夫婦は少なくともふたりでで船に乗り込んでいたと考えられます。船内の動物の世話を考えると楽な旅ではないはずで、一日賛美を歌っている暇があるものでしょうか。
百歩譲って、空気の入れ替えは記述の通りなんとか出来たとしても、344日間の飲料水はどうしたのでしょうか?人間と動物の飲む分、植物への水やりなど大変な量が必要です。
この際、食料のことも何とかなったと仮定しましょう。しかし、食べれば、ゴミも出れば排泄物も出るわわけで、それらを一体どう処理したのでしょう?船にあるのは空気穴がふたつだけなのです。
ヤレド一行の航海は344日間ゴミと汚物にまみれながらのものでもあったのです。全くばかばかしい物語です。

sexit.gif ページを閉じる