エホバとヤハゥエの常識

モルモン教では旧約聖書の神の名を「エホバ」と呼んでいます。もう少し正確に言うと、三位一体論を取らないモルモンは天の父の名を「エロヒム」御子の名を「エホバ」としています。
元々聖書は神の名を非常に尊んでその名前を記することをせず「YHWH」という神聖四文字で神の名を示していました。長い年月の間にこの「YHWH」の読みは失われてしまったのですが、「ヤハウェ」という読み方をこれに当るのが現代では通説となっています。
「ヤハウェ(本当はハは小さい字みたいですが、変換しませんのでこれにてご勘弁)をエホバと誤読するようになったのは宗教改革の頃から広く 流布するようになった誤読である。元来、子音文字だけのヘブル語で書かれていた神名YHWHに、そのユダヤ教徒による慣用的な呼称であるadonayの母音をつけたのを誤ってエホバと読んだのである」(日本基督教団出版局版聖書辞典)
もうすこし詳しく書くと
主の名を「YHWH」と子音のみで示すことによって、読む方にも書く方にもみだりに主の名を口にしないようにしたわけですが、この四文字はそのままでは読めないので、アドナイ(adonay)と読み替えたわけです。そのうちのにその正しい読み方(ヤハウェ)は忘れられてしまいました。中世末期にYHWHにアドナイのヘブル語の母音(a-o-a)をつけてYHWHを読もうとしました。この場合発音の都合で母音の並びは(e-a-o)となるそうで、それで生まれたのがエホバなる誤読なのです。
「ある」とか「成る」という事を意味する「ハーヤー」という動詞に由来する語としてヤハウェという読み方かそれに近い読み方をするのが正しいのです。

さて、主の名前でここまでこだわるのは、「教義と聖約」のジョセフ・スミスへの啓示で「エホバ」という名が使われているからです。(110章3節)また、「アブラハムの書」では主自身が御自身の名前を「わたしの名はエホバであり・・・」(2章8節)と宣言しています。モルモン教の神は自分自身の名前も覚えていないのでしょうか?

それと、もうひとつモルモンでは御父を表す名「エロヒム」のこと

「エロヒム」とは神を表すヘブライ語の一般名詞であることはこれも聖書の常識です。ですから、これは「YHWH」のような子音のみの表記にはなっていません。もし、「エロヒム」同様に神の名前の固有名詞であったなら、同様の表記をしたはずです。

このようにモルモン教の神の名前には首をかしげる事が多々あります。それは、ジョセフ・スミスが聖書の原典も知らずに生半可な知識でその教理をでっち上げたからに他なりません。もちろん、啓示や聖霊の導きとも無縁であったのは言うまでもないことです。

 


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